授業科目名 | 生化学実験 |
サブタイトル | |
授業番号 | NK207 |
担当教員名 | 田中 徹也 |
対象学部・学科 | 現代生活学部 人間栄養学科 |
単位数 | 1単位 |
開講年次 | 2年 |
開講期 | 前期 |
必修・選択 | 必修 |
授業形態 | 実験 |
【授業の概要】 生化学実験で汎用する器具・機器の使用法を説明し,反応実験で使用する試薬を調整する。生命科学実験時の生データとなる実験ノートの取り方,レポートのまとめ方(構成)を説明する。
酵素の性質を知るための酵素反応実験を行い,生化学の講義で説明した酵素の生化学特性を実体験する。
タンパク質を扱う実験では必須となる,タンパク質の定量法を説明し,実際に濃度未知試料のタンパク質濃度を決定する。
混合試料からの物質の単離法を説明し,実際に物質の単離(分離)を行う。
実験操作を行いながら,実験ノートに記録していく技術を身につける。 |
【到達目標】 主にタンパク質に関する生化学の基礎実験(反応・定量・分離)を行い,汎用器具・機器を正しく使用することができる。
実験開始前には,他のメンバーとともに実験の手順の手際を考えるとともに,随時変化する状況に臨機応変に対応できる。
実験中には,グループの他のメンバーとコミュニケーションをとりながら変化に対応し,かつ正確に実験ノートに方法や過程(変更点),結果やまとめを記録することができる。
実験終了後には,実験ノートの記録をもとに,参考文献などからの情報も交えながら,結果に考察を加えてレポートにまとまることができる。
なお,本科目はディプロマ・ポリシーに掲げた学士力の内容のうち,<知識・理解><思考・問題解決能力><技能><態度>の修得に貢献する。 |
【授業計画】 |
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第 1・2回 酵素に関する基礎的な実験 ー 器具・機器の使用法と試薬調整
第 3・4回 酵素に関する基礎的な実験 ー 最適温度
第 5・6回 酵素に関する基礎的な実験 ー 最適 pH
第 7・8回 酵素に関する基礎的な実験 ー 活性剤と阻害剤
第 9・10回 酵素に関する基礎的な実験 ー 基質濃度と反応速度(Km 値)
第 11・12回 タンパク質の定量
第13・14回 試料成分の分離
第 15 回 総評と解説
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評価の方法 |
種別 |
割合 |
評価規準・その他備考 |
授業への取り組みの姿勢/態度 |
40% |
意欲的な授業態度,実験への積極的な参加・取組みによって評価する。 |
レポート |
50% |
毎回の実験の目的,方法,結果,考察を正確に記述できるかにより評価する。 |
小テスト |
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定期試験 |
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その他 |
10% |
実験ノートの提出と,その内容によって評価する。 |
自由記載 |
評価の5割は各実験終了後に提出するレポート(計7回)の内容により行う。
残りの5割は,実験への取組姿勢と,実験中に記述していく実験ノートの内容により評価する。 |
【受講の心得】 生化学実験では危険な試薬も使用するため,積極的かつ真摯に取り組まなければならない。
使用・提出する実験ノートはA4版以外は受け付けないので,各自A4版ノートを準備すること。 |
【授業外学修】 第1回目に全ての回の実験マニュアルを配布するので,十分に予習しておくこと。
各実験終了後に提出するレポートを参考文献などにもあたりながらまとめるには毎週4時間以上の調査・考察などの時間を必要とする。 |
使用テキスト |
自由記載 |
プリント(各実験の目的と方法等を記した実験マニュアル)を配布する。 |
参考書 |
自由記載 |
「生化学」薗田勝 著 羊土社
自己調査で得られた文献 |
【備考】 令和3年度改定 |
【担当教員の実務経験の有無】 有 |
【担当教員の実務経験】 国内外の先端研究施設および製薬企業での生命科学各分野の研究員 |
【担当教員以外で指導に関わる実務経験者の有無】 無 |
【実務経験をいかした教育内容】 40年にわたる生化学を含む分野での研究経歴と,多分野の医学領域での長年の教育経験をいかして,研究現場の環境を学生が体験できるように配慮し,最新の知見と技術・思考能力が身につけられるようにする。 |